
子どもむけの運動時の使用が目的とされた帽子の様です。
一般的にヘルメットの類は規格があり保護機能と引き換えに重さや装着性が犠牲になっています。その結果として装着する機会も通学時など限定されることにも繋がっており、より日常的な運動の機会では保護機能の低い帽子が使われてきました。
この帽子は日常的な運動の機会に保護機能を与え、ターゲットとなる子どもの頭部を保護する時間を拡張しています。
グッドデザイン賞と聞くと一般的にスタイリッシュなイメージが持たれていると思いますがターゲットによってはスタイリッシュであることが適切とは限らないプロダクトもあります。この場合はより機能に重みを置かれたと考えます。デザインは問題を改善する行為であり、そもそもの問題を意識することに難しさがあり、社会の中の多くの大人にとって関心の薄い分野でこれをリリースした企業も、評価した側も素晴らしいと感じました。